百代の過客

旅行記とか日々を気ままに書いていく予定です

見る、食べる、遊ぶ、山梨。

どうも、へたりあです。

知人と3人で山梨旅行へ行ってきました。

筆者にしては珍しく車で。

…といっても筆者ともう一人はペーパードライバーなので、運転は一番年長の方に任せっきり(本当ありがとうございます)。

 

まずは山梨名物・吉田うどんで腹ごしらえ。

韮崎にある「さくら」さん。TVでも紹介される有名店らしい。

季節限定の「とろ玉鴨だしつけ汁うどん」。

噂には聞いていたけど麺のコシが強い。

讃岐うどんより麺は太くないけど、そのせいか余計にコシを感じた。

味は勿論、めちゃくちゃ美味しかった。

 

一行は北杜市にあるサントリーの白州工場へ。

サントリーの工場から八ヶ岳を臨む。

そもそも今回の旅の発端は、「白州の工場見学に行かないか」という知人のお誘いがきっかけだった。

筆者も知らなかったのだが、ウイスキー「白州」の蒸留所と、ミネラルウォーターの「南アルプスの天然水」の工場は同じ敷地にある。

今回残念ながら「白州」の見学は埋まっていたが、「南アルプスの天然水」は予約が取れたらしく、見学させてもらった。

尚、見学料は無料だって。

あのペットボトルラベルのクソデカバージョン。

ガイドさんからは「なぜ白州に工場ができたのか」「南アルプスの天然水はどこから流れてくるのか」「サントリーがどのように環境保全に取り組んでいるか」などの話を、イラストなどを使いながら分かりやすく解説してくれた。

個人的には「天然水の工場が日本のどこにあるのか」「天然水のロゴを書いた書家は誰か」といった話が気になった。

当日はペットボトルにラベルを貼って箱詰めする工程を見学できた。

これが2Lペットボトルの基。名前があったんだけど忘れてしまった…

見学ツアーの参加者には「南アルプスの天然水」「濃厚ヨーグリーナ」を1本ずつお土産としてくれた。

見学後に改めて天然水を飲むと、「ここまで20年もかかったのかぁ」と感慨深い。

ツアー終了後はウイスキー博物館を見学し、お土産を買った。

 

次に一行は20分ほど車を走らせ、中村キース・ヘリング美術館へ。

小淵沢の別荘地帯に位置する美術館。

キース・ヘリングといえば、『サブウェイ・ドローイング』に代表される現代アートの巨匠だ。

クイズを始めてから名前を知ったが、検索して絵をみたら「この絵の人か!」となった記憶がある。

その人の作品を集めた美術館が山梨にあるとは。

イラストだけなら見たことある人も多そう。

現代アートとは何か」を、まざまざと見せつけられた気がする。

 

お次は景勝地の昇仙峡へ。

夕方となりロープウェイの時間がギリギリだったが、運転者が(安全運転に則って)飛ばしてくれたお陰で登ることができた。

道中では車窓から名物の奇岩群を眺めた。

ロープウェイは乗り場も含めて「ザ・昭和の観光地」という感じ。

ロープウェイからの景色。

ロープウェイを降りると、頂上からは富士山や甲府盆地を見ることができた。

天気と運転者に感謝しないと。

山頂の駅前から富士山を臨む。

ロープウェイで下りてきた一行は昇仙峡の見所の一つ、仙娥滝(せんがたき)へ。

昇仙峡は「山梨水晶発祥の地」だって。

仙娥滝。

すっかり日も落ちてしまった。

途中名物のほうとうで夕飯を取り、一行は最後の目的地へ。

ほうとう蔵 歩成」さんの「黄金ほうとう(豚肉)」。美味い。

 

たどり着いたのはほったらかし温泉

度々TVで紹介され、最近だと『ゆるキャン△』にも登場した(らしい)有名な温泉だ。

ただ、結構山の上にあるのでアクセスは車かバイクじゃないと厳しい。

こういう機会じゃないと訪れることがなかったので、大変ありがたい。

筆者が入ったのは左側の「あっちの湯」。

広大な露天風呂からは、眼下に広がる甲府盆地の夜景を眺めることができた。

甲府盆地の夜景といえば、「笛吹川フルーツ公園」から眺める夜景が、奈良の「若草山」、北九州の「皿倉山」とともに「新日本三大夜景」認定された。

その「笛吹川フルーツ公園」というのが、実はほったらかし温泉から程近いところにある。

つまり、「ほぼ日本三大夜景」を眺められる温泉というわけだ。

しかもお湯はぬるめだから長湯しやすい。

お陰で20~30分ぐらいあっという間に入っていられた。

そのせいで第2.5回新人王のエントリー漏れという大ポカをしでかしてしまったが。

ほったらかし温泉から眺める甲府盆地の夜景(手前の建物が脱衣所)。

これが正真正銘、「新日本三大夜景」@笛吹川フルーツ公園

最後も最寄り駅まで送ってもらった。

誘ってもらった上、運転まで任せっぱなしだった発起人には頭が上がらない。

もう一人の同行者とも、色々話せて楽しかったな。

実家の車で運転の練習しようかな…

白州を南アルプスの天然水で割る、「白州スペシャル(勝手に命名)」。

それではまた。

かなやま湖と根室本線の思い出

今日2024年3月31日を以て、JR根室本線のうち富良野新得が廃止となった。

筆者はこの区間を2度乗車したことがある。

 

1度目は2015年8月14日、高校の鉄道研究部の合宿で富良野新得と乗車した。

…はずなのだが、この時の記憶が特にない上、写真のデータも前のPCがおじゃんになった時に消え失せてしまった。

東鹿越~新得が災害で不通になる前の貴重な乗車だったので実に惜しい。

当時の合宿のしおりに書いてある行程表だけが乗車を証明してくれる。

 

2度目は2018年9月3日、大学3年生の夏休みに新得→東鹿越→富良野と乗車した。

当時で既に災害不通から2年が経とうとしており、自然に帰りゆく設備を代替バスの車内から眺めていた記憶がある。

在りし日の東鹿越。車内は鉄道ファンが数名じゃなかったかな。

映画『鉄道員』のロケ地・幾寅は結局下車しないままだった。

しかし、筆者にとってこの区間にまつわる一番の思い出はいずれでもない。

最初の乗車から遡ること10か月前、2014年10月22日のことである。

 

高校の修学旅行が北海道だった。

前日にトマムで宿泊した一行は、この日コース別に分かれて自然体験学習を行なった。

筆者は「カヌー」を選択したのだが、その舞台が「かなやま湖」だったのだ。

 

かなやま湖は金山ダムの建設に伴いできた人工湖で、根室本線の金山~東鹿越~幾寅がその湖畔を沿うように走っている。

 

紅葉で染まる周囲の山や森。

人工の音が聞こえてこない湖の上。

そこをすり抜けるように走るキハ40。

 

カヌーの上から眺めたその景色は、今も鮮明に覚えている。

カヌーの上より。よく見ると奥に根室本線の橋梁が見える。

10月の北海道だったけど紅葉が残ってくれていた。

紅葉シーズンにもう一度乗るべきだったかな。

あの日と同じ場所、変わらぬ熱気

どうも、へたりあです。

 

昨日は学生クイズのお祭り「abc/EQIDEN」のスタッフをやってきました。

22回目の今回は千葉県の八千代市市民会館が舞台。

自分がラストイヤーとなった18回大会と同じ場所ということで、これまでとは違う感情がありました。

 

それにしても遠いね、八千代。

前回大会終了後に会場が発表された時の会場の微妙なリアクションもそうだったけど、物理的なものとは別の遠さがある気がする。

会場で立ち聞きしたところ、某クイ研では「今大会が八千代開催になったのは、某有名大会主催者の陰謀説」が囁かれているらしい。

一体あの人が何をしたというのか、いや、色々やりすぎてるな。

 

当日の役割は「遊撃(誘導)」。

基本は誘導として会場内でペンライト振り回して参加者を招集場所まで案内してました。

ただ普通の誘導と違ったのは、何かあった時にチーフから指示が飛ぶのでそれに対応する柔軟性のあるポジションだということ。

響きはカッコいいが、要はパシリです(違う)。

まあチーフが同期だったからね、信頼されての任命でしょう(と信じています)。

 

さてはてスタッフの皆様は仕事をこなしつつ、ほとんどの人が学校クイ研OBなので、どうしても現役生の勝ち上がりに一喜一憂してました。

私もご多分に漏れず、出身クイ研がEQIDEN二次予選でサドンデス負けと聞いて絶望したり、現役生4名がabcで紙抜け達成して歓喜してたりしてました。

 

abcを制した松﨑君はとにかく強かった。

四択、筆記の両方で1位を獲ったのは勿論、敗者復活まで経験してまさにabcのフルコースを味わったって感じでした。

本人の感情は分からないけど、日本で一番クイズを楽しんだ人間だったと思います。

 

前に声をかけてくれた、このブログの読者1号(仮)の彼は惜しくも届かなかったらしい。

でも、abcで味わった悔しさは、1年間のエンジンになると思うので頑張って欲しいな。

こっそり応援してます。

 

最後に大会が終わってスタッフ席から後ろを振り返った時、満員のホールを見て感動してしまった。

18回大会はコロナ禍で人数制限があって、オンライン四択を突破した150名ぐらいしか会場にいなかったんですよ。

満員の前で躍動した学生クイズプレイヤーの皆様が羨ましく思います。

 

大学からクイズを始めたので、直接知ってる後輩もいなくなってしまいました。

それでもこの大会には、携わっていたいと思わせる特別な魔力があります。

それは年々大会が変わっても(演出とか景品とかめちゃくちゃ豪華になってるぞ⁉)、毎年変わらぬ学生の「熱気」が生み出しているのかもしれません。

会場で多くの嬉し涙、悔し涙を見ました。

そんな大会に携わる責任はとても重いですが、やっぱり楽しくも感じます。

 

来年は埼玉県の大宮ソニックシティで、また携われたらいいな。

830名の参加者の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした!

 

「すごいヤツ」を集めて ~スーパートレインスタンプラリー戦記①~

まずは外堀から

休日の午前8時前、筆者は小田原駅にいた。

今回の目的は鉄道ファンの間で話題のJR東日本スーパートレインスタンプラリー ~平成を駆け抜けたすごいヤツ~」を進めていくためだ。

だが、なぜ小田原駅から始めるのか?

まずは今回のエリアマップを見てほしい。

斜線部分が「都区内パス」の範囲

今回のスタンプラリーは「休日おでかけパス」のエリアを対象としている。

全部制覇を目指す上で厄介になるのはエリアの端っこギリギリの駅たちだ。

ならばそこを先に潰してしまえば後々楽になる、という算段だ。

 

というわけで、仕事の時より早い午前5時半に起床して遥々小田原からのスタートとなった。

今は無き「ムーンライトながら」の下りに乗るときはいつも日付変更後の小田原からだったので、旅立ちのイメージにもぴったりの駅かもしれない(後で気づいたこじつけ)

小田原のスタンプは「185系 踊り子」。

小田原駅名物のドデカ提灯

首都圏の旅は駅メロとともに

まずは50駅制覇用の台帳をもらうべく、10駅スタンプを集めていく。

これといって車窓も撮影してないのでルートだけ説明してしまおう。

 

小田原→大船→磯子→東神奈川→橋本→(八王子)→高尾→立川→府中本町→武蔵浦和→大宮

 

一駅一駅に時間はかかるがほぼ乗り換えは無いので効率はいい方だと思う。

土曜ということもあってか、どの駅のスタンプ台でも数人の待機列ができていた。

その中で更に「一人で5部のラリー台帳に押す人」や「自前のスタンプ帳に押す人」もいるもんだからまあ時間がかかる。

実際高尾駅が特にひどく、折り返し10分後の電車に間に合わず1本後となった。

JR東日本も「パンフレットは1人1部でお願いします」と注意喚起しているのだから、気持ちは分かるが守ってほしいところだ。

 

最近は首都圏の各駅でもご当地の発車メロディを採用する駅が増えてきた。

小田原の「おさるのかごや」に始まり、「希望の轍」(茅ヶ崎)、「たなばたさま」(平塚)、「線路は続くよどこまでも」(桜木町)、「宇宙戦艦ヤマト」(淵野辺)、「夕焼け小焼け」(八王子)、「鉄腕アトム」(新座)など聴いていて楽しい。

皆様もいつも使っている駅でも意識して聴いたら採用されているかもしれない。

新小平と新秋津の催眠音声みたいな音楽はオススメしないけど(気になった人はYouTubeなどで聴いてみよう!)。

立川で名物の「おでんそば(さつま揚げ)」を食べる(+かき揚げ)

大宮駅がE4系なのが筆者は嬉しい

小田原から約5時間、ようやく10駅を制覇して大宮で景品云々と交換。

こうやって見ると「すごいヤツ」なのかはともかく、平成1桁生まれの筆者にとっては懐かしさ満点の車両チョイスだ。

今の小学生は知らない車両も多いのではないだろうか?

ホリデー快速ピクニック号」とか、自分でもかなり怪しかったぞ。

 

あと景品交換条件が「ニューデイズで600円以上の買い物」というのもあくどい気がする。

気分は修行僧

ここからが本番、いよいよ50駅制覇を目指してエリアの「端っこ駅」を巡っていく。

 

大宮→浦和→(南浦和)→市川美南→新松戸→柏→土浦→龍ヶ崎市→(我孫子)→成田

 

「熊谷・古河・小山は?」という声がありそうなので説明しておくと、今月両毛線に乗りに行く機会ができたから、その行き帰りで押せるの今回は割愛。

大宮からそれぞれ往復したら4時間ぐらいかかりそうだし。

駅メモや読書で車内の時間を潰しつつ、「乗る→降りる→スタンプを押す」を繰り返していく。

吉川美南は特急鎌倉など臨時列車の始発駅になっているイメージが強く、どんな駅かと気になっていたが、駅前に大きなイオンタウン、反対に空き地が広がる駅だった。

折り返し設備があるから当駅発着になってるだけ?(右がイオンタウン

吉川は「なまずの里」らしい

スタンプの柄で特筆したいのは土浦の「651系 スーパーひたち」。

この車両がデビュー当時、その細長い前面と全体的に白を基調としたことから「タキシードボディのすごいヤツ」と紹介された。

今回のスタンプラリー最大の目玉と言えるかもしれない。

他にも「E653系 フレッシュひたち」(柏)や「253系 成田エクスプレス」(成田)は筆者が幼い頃のスタートレインだったので熱い。

下2つの並びは個人的にエモい

その一方で新松戸の「485系 わくわく舞浜・東京号」はマニアックすぎて笑った。

他に無かったんか…。

我孫子の乗り換え時間で唐揚げそばを食べる(また蕎麦食ってんな)


千葉エリア攻略大作戦

さて成田からは千葉周辺の3駅(津田沼蘇我新習志野)を潰していきたいが、これがなかなかルートが決まらない。

東京方面からなら津田沼蘇我新習志野(あるいはその逆)でいいのだが、成田方面からだとどう巡ろうにも千葉駅を行ったり来たりしなければならない(千葉にもスタンプを設置してくれればいいのに…)。

熟考の末、生み出したルートがこれだ。

 

成田・・・京成成田→(船橋競馬場)・・・(南船橋)→新習志野蘇我→(千葉)→津田沼

 

JRを捨てる。

そして歩く

異論・抗議は受け付けません。

京成津田沼から津田沼まで歩く案もあったが、こっちだと新習志野から帰る時に東京駅の面倒くさい乗り換えが必要になってしまうから止めた。

18:25に京成・船橋競馬場駅到着。

俺JRのスタンプラリーやってるんだよな?

少し前に来た船橋競馬場(当日は休場日)

ひたすら歩く(謎の疾走感)

到着!

船橋から新習志野方面への次の電車は18:42、その次は7分後の蘇我行き。

大成功と言えるのではないだろうか。

こうして新習志野蘇我津田沼とスタンプを押し、この日は帰宅となった。

千葉→津田沼の車内で何故か開いていた非常用ドアコック


途中経過

小田原から約12時間かけて制覇したのは20/50駅

ペースとしてはイマイチかもしれないが、残りはほぼ山手線周辺なので今後は楽。

別の機会で東京方面に行ったついでにもできるし。

赤マーカーが今回集めた駅

10駅制覇景品のアクスタ。「すごいヤツ」…?(好きな車両だからいいけど)

それではまた次回。

3年の沈黙と読者1号(仮)

どうも、へたりあです。

えー、まず最初に謝らせてください。

 

このブログの存在忘れてました。

いや、正しくは忘れたフリをしてました。

本当にすみません…

 

最後の投稿が2021年の夏だってさ。

その間に中の人は転職し、夢だったJR全線完乗を果たし、相変わらず各地を旅した。

 

「じゃあそれを書けば良かったのでは?」と思ったそこのあなた。

ご名答です。

でも言い訳をするのであれば。

Twitter(現:X)でこと足りてしまうのよ。

その時思ったことをメモって後で記事書くぐらいならその場で投稿できてしまう。

なんと便利であろうか。

 

では、なんで今更また書こうと思ったのか?

出会ってしまったのだ、読者に。

 

今日は「Megalomania Tokyo 4 ドデカフリバ」というクイズのイベントに参加してきた。

この「Megalomania-」は過去4回開催されている大会で、主催が競技クイズ界のビッグネームである水上さん・鶴崎さんということもあって参加枠の争奪戦が激しい。

そこから漏れてしまった人やこれから参加しようとしている人、そして今後の大会に向けての技術チェックも兼ねた、外伝的なイベントだ。(次回の第5回はGW開催)

「フリバ」は「フリーバッティング」の略だよ。

そこで偶然会話を交わした同じ参加者が「記事を読んだ」と言うのだ。

話を聞くと「参考になるかな、と思ってabcの参加記を読んだ記憶がある」との事。

 

これか?↓

hetakuni.hatenablog.com

hetakuni.hatenablog.com

hetakuni.hatenablog.com

いやいや、1ミリも参考にならないと思うぞ。(失礼)

こんな泡沫プレイヤーの参戦記読む時間があったらAnki回した方がいいって。

 

でもね、ちょっと嬉しかった。

大学生期間が被ってもいない見知らぬ年下クイズプレイヤーにも、自分の記事が読んでもらえていた事が分かったから。

聞くと彼は後3回abcに出るチャンスがあるらしい。

頑張ってほしい。

こんな自分でも丸4年かければ☆もらえたんだから大丈夫だって。

 

とりあえず、今まで惰性だったクイズの勉強再開しないと。

そして、このブログも更新しないと。

旅するかしないか、それが問題だ。

手帳の今月のカレンダーを見る。
そこには確かに3連休がある。

 

視線を上げてテレビを見る。
流れるのは「今日も感染者最多更新」のニュース。

 

その時、脳内に天使と悪魔が現れ、囁き合戦が始まった…!

 

天使の囁き

「ダメよ、家にいないと!感染リスクが高まるのよ!」

 

あの、TLにいる知人、日本中あちこち行きまくってるんですけど。
それに、俺がやる「旅行」って、基本一人で鉄道に乗って、たまに観光する程度なんですけど。大騒ぎする訳でもないし。

 

「観光地や鉄道は逃げない!今じゃなくてもいいはずよ!」

 

…は?
E4系のラストランは10月1日だぞ?一番好きな新幹線車両ぐらい、最後のお別れをさせてくれよ。
それに「観光地は逃げない」だ?会社潰す気か?
うちの会社、オリンピック当て込んで投資したのに空振ったんだぞ?社食は撤退するし、ボーナスも大幅減額だぞ?まあ、出ただけマシだと思うけど。
散々苦労して就職した会社が潰れてみろ。泣くぞ?病むぞ?
同じ業界に関わる者として、苦しみが痛いほど分かってしまう。救うにはクラウドファンディングでもやってない限り、旅するしかないのよ。

 

悪魔の囁き

「そうそう、皆行ってるんだから大丈夫だろ!」

 

…いや、それは行っていい理由に全くなってない。
そういう気の緩みが現状を招いたのではないか?先人の過ちを繰り返してしまえと言うのか?
感染してしまった時に白眼視されるのは俺だぞ?

 

「それにお前、今度ワクチン受けるんだろ?なら大丈夫じゃねえか!」

 

…あのねえ、ワクチン受けりゃ絶対にかからないって訳じゃないのよ。重症化するリスクが下がるってだけだし。それに、変異株も流行ってるし。リスクをゼロにはできないけど、なるべくゼロに近付けることは大事じゃないか?

 

「「じゃあ、結局どうするのよ!?!?」」

 

 

…とまあ、くだらない寸劇を演じてみたけど、結局「感染しなかった者が正義」ってことじゃないかな。旅に出るか出ないか、もう少し悩ませて。

AQL2020をざっくばらんに振り返る

2021年2月28日、日本最大規模のクイズ団体戦「AQL2020」が幕を閉じた。
自分は一般の部でベスト4に進出した「AKQJT(ロイヤルフラッシュ)」の一員としてこの大会に参加した。ここでは記憶にある限りでその模様を振り返る。

 

2020年11月29日 千葉リーグ

招集を受けたのはabcの直前ぐらい。日程面が心配だったものの、上手く調整できたので参加。同じ枠でペアを組んだのは会長ののとーんさん。得意ジャンルが被らなかった事もあってとてもやりやすかった。

vs.渋谷幕張 200-1

最初の試合、Discordのマイクが入らず誤答扱いになる幸先悪いスタート。結局僕らの枠は1点のまま勝利。ホント申し訳なかった…。

vs.NeoQurio 200-96

3試合目でようやく初日。確か「功利主義」を答えた気がする。この時点で馬阿蘇さんととらのこさんの二人を中心に得点を重ねるスタイルが確立。

vs.Qurio 200-60

全勝同士の天王山。馬阿蘇さんが誤答で点を失い、相手にリーチをかけられる苦しい状況。馬阿蘇さんの指示で「なるべく得失点差を小さくする戦い方」にシフト。2019年大会では得失点差で全国を逃していただけに、重く見ていたのだろう。日本史問題をQurioのすいう君に押し負けて「しまった…!」となったが誤答で救われる。そこから相手が二枠封鎖になり、攻勢をかけて逆転勝ち。自身は2〇。

終わってみれば6戦全勝で優勝。自身通算6〇はまあまあなんじゃないかな。

 

2021年1月11日 全国大会Cリーグ

全国大会も仕事を調整して参加。ここからよっしーさんが加わってくれた。あまり面識が無かったけれどめちゃくちゃ強かった。先輩達すげえ。
前日には後輩達が参加して健闘していたので、勝手に励みにさせてもらった。

vs.筑波大学 200-24

abcで活躍したオオツカ君がいるし、問題が東北大学の問題だったので難しくなりそうだな~と思っていたが、3-3-4-2-3という理想に近い点の稼ぎ方で勝利。自身は「服部平次」を意気揚々と正解。

vs.東北大学 200-144

自身ではここが一番調子良かった。「ベルギー」とか正解して3〇。ただチームは司令塔の馬阿蘇さん枠が2×封鎖で、相手に二枠リーチをかけられるピンチ。最後はおひでんぽさんがもの凄いスラッシュで「桃太郎電鉄~昭和平成令和も定番!~」を答えて勝利。

vs.TRIQ 200-6

終始押し切って快勝。自身も1〇したが、この試合は記憶がほぼ無い…。TRIQの皆様すみません。

vs.名古屋大学 200-144

僕らの枠が1点のまま推移していく。こっちも用意していた九州新幹線西九州ルート問題に反応してしまい、のとーんさんが誤答してしまう。点は128-144のビハインド、リーチは自分達の5枠だけ。馬阿蘇さんの指示を受ける。相方は誤答で慎重になっていたので、自分がいくしかない。
上毛かるたの「に」の読み札にも「日本最初の」と詠まれている…
上毛かるた?人物が詠まれたものはMOしたけどどれでもない…「群馬県」「日本最初」…あっ!
\ピーン/「…富岡製糸場!」\ピコピコーン/
なんとこれが限定問題数いっぱいの40問目。逆転勝ちのW.A.を決めた。終了後、のとーんさんが取り乱していた。勝てて良かった…。

vs.熊本大学 200-18

1問目を押し、北海道大学の問題だから「札幌」でいいだろ」と軽い気持ちで回答したらもう一度を取られ、「札幌駅」と答え誤答。この試合で正解を出せなかったものの、チームは勝利で5連勝。

vs.北海道大学 12-200

序盤は自身も正解するなどして一進一退。しかし馬阿蘇さんの誤答から相手の攻勢を受けて完敗。本日初黒星。仮に誤答が無かったとしても負けていたのでどうしようにもない。

vs.島根クイズサークル 54-200

今回の大会でなにかと話題になった松江高専勢の「おふざけパフォーマンス」を受ける。そして彼らが強い。得意ジャンルも押し負けてしまった。追い込まれてから攻勢をかけたものの、自身も含め三枠封鎖になってしまい敗北。これで2連敗、決勝トーナメント進出に黄色信号が灯る。

vs.なおみ 200-144

お互い勝ったら突破、負けたら敗退が決まる大一番。しかも相手は学生レギュの大会で活躍した人が揃う。こういうところで学生レギュを離れて一番時間が経っていない自分が活躍するべきなんだろうけどね…。相手に先にリーチをかけられてしまうが、ここから得点源の二人が怒涛の連続正解。最後はとらのこさんが正解して大逆転勝利。いやホント心強い…。

 

同日 全国大会準々決勝 vs.札Q

グループ2位で突破して準々決勝、相手は北海道オールスターとも言うべき札Q。試合前に馬阿蘇さんから「ここまで来て札Qとやれるのはボーナスゲームだと思って、気負わずやりましょう!」の声がかかる。大会を通して、馬阿蘇さんの指示や声掛けにはめちゃくちゃ助かった。

一本目 160-200

「椿」の問題。得点源の二人を中心に攻めて四枠リーチまでいったが、最後は「佐野恵太」を正解されて敗北。実はこっちが用意した問題にも「佐野恵太」があったのだが、逆に慎重になってしまった面があった。

二本目 200-108

こっちが選んだのは後輩達「KQK」の問題。学生が作った問題というのもあり、jsoさんに次々と正解されてしまう。120-108と点だけ見れば勝っているが、相手は1点の二枠がリーチ、一方こっちは同じく1点だった自分の枠だけにリーチがかかっていた。相手の2枠がチャージをかけるも誤答、勝負は札Q4枠vs.AKQJT5枠の運命戦となった。
音尾琢真、戸次…\ピーン/
ボタンが光っていたのは自分だった。一瞬「音尾琢真」が「後藤拓実」に聞こえてしまい「四千頭身」がよぎったが、次の「戸次重幸」で修正できた。
「TEAM NACS!!!」\ピコピコーン/
よりによってこの重要な場面で北海道問題が飛んできたが、『水曜どうでしょう』のファンだったお陰で勝利。これで次につなげられた。

三本目 200-180

相手が選んだのは「答」の問題。誤答もありつつ一進一退の攻防が続いた。自分はかずすけさんが「コンクラーベ」を押し勝って正解したのが凄かったり、馬阿蘇さんがXYZの振りから「ズボンのチャックが開いている」を正解してその知識の幅広さに驚いたりしていた。1点だった相手の3枠・4枠に立て続けに正解されて突き放された後、自身が「30日(特別国会の招集期限日数)」を正解するなどして食い下がる。しかし、「栃木県(魅力度ランキング最下位になった都道府県)」を取られてしまい、72-180。しかも相手は全枠リーチと追い込まれた。ここで馬阿蘇さんから唯一1点だった4枠にチャージの指示がいく。
『恋とはどんなものかしら?』…」\ピーン/
直後、4枠のsummerさんが指示通り押し勝つ。時間いっぱいを使って絞り出した。
「…『フィガロの結婚』」\ピコピコーン/
いや流石すぎる。指示を出せる方も凄いけど、その指示を実行してしまうのが凄い。KQKに入会した当時のあの心強いsummerさんそのままだった。これで144-180。こっちも三枠にリーチがかかり、進行側も興奮しているのが分かった。そして次の問題。
高い山の上でお湯を沸かす…\ピーン/
押し勝ったのはとらのこさん。自分は「高い山の上」というフレーズから「ブロッケン現象」と推測して押したが3番目。2番目は相手だった。とらのこさんは「お湯を沸かす…」と問題文を確認し、時間ギリギリで回答した。
「…低くなる?」\ピコピコーン/
速報Twitterでも流れた通りの大大大逆転勝ち。まさに「死闘」という言葉が似合う試合だった。

 

2021年2月28日 全国大会準決勝 vs.クイズサークル「椿」

遂に来た準決勝。相手は優勝候補の椿。馬阿蘇さんやのとーんさんは「楽しもう!」と言ってくれたが、生放送ということもあり自分はガッチガチに緊張していた。それはそれは、お茶を飲んで、掌に人を書いて飲み込み、森永の大粒ラムネを食べるを繰り返すほど。

試合序盤は「自由落下」「ヘロドトス」「リコール」といった押し合いになりそうな問題から「個包装」といった柔らかい問題までこっちが取れていい流れ。相手に早い段階で封鎖枠ができるなど、優勢に進められていた。自身も「四国アイランドリーグplus」を正解できて、徐々に落ち着けていた。スコアは72-54となっての問題だった。
1953年の今日2月28日、衆議院予算…\ピーン/
押し勝ったのはシラカタさん。時事問題や日付問題は事前に共有していたこと、そしてシラカタさんの得意ジャンルだったこともあり反応できたんだと思う。しかし、ここからどれを問うか。 
「…西村栄一!」\ブブー/
難易度でいえば恐らく一番難しい「言われた人」を答えたのがこの人らしい。しかし、正解は「言った人」の「吉田茂」。得点は1/3で相手の封鎖も解除。手痛い。
直後に馬阿蘇さんから指示が出る。後で聞くと自分達5枠に指示しなかったことを悔やんでいたが、自分の中では分かっているつもりだった。5枠は3点持っている。無理する必要は無い、100%の押しをする。その次の問題。
繫殖期は北極圏で、非繫殖期は…\ピーン/
押したのは自分だった。何度か聞いた問題、世界一の渡り鳥。100%の自信があった。
「…きょくあじっ、きょくあしざし!」\ブブー/
正解は「キョクアジサシ」。なぜ途中で変えてしまったのか。噛んだことに違和感を感じてしまったのか。今の自分では正直分からない。だが生物の固有名詞、言い切ってしまった以上、「もう一度」のチャンスは無い。これでまた1/3。本当に申し訳ない…。
その後は相手に解答権を渡さぬよう、誤答もありつつチーム全体で攻勢をかけた。スコアは12-81となっての問題。
瀬戸内海の淡路島にある3つの都市…\ピーン/
押し勝ったのはおひでんぽさん。これは間違いないと自分も思った。
洲本市!!!」\ブブー/
正解は「南あわじ市」。マジか…!はっきり言って、この振りからの答えは「洲本市」以外聞いたことが無かった。しかし、『ナナマルサンバツ』でも紹介されていた「天橋立理論」に基づけば、確かに「淡路市」「洲本市」「南あわじ市」の中では最後が浮いているとも考えられる。これは誰も悪くない。ただ、こっちがツイていなかった。
その後、諸般の事情で我々に馴染み深い「コダック」を取るなどしたが、最終スコアは12-54。ここでAKQJTのAQL2020は終わった。試合後、のとーんさんがかけてくれた言葉で少し気が軽くなった。本当にありがたい。

 

 

正直abc終了後、クイズにおける目標を見失っていた。また私生活も思うようにいかず精神的に限界となった。それでもこうして、微力ながら全国ベスト4に貢献できたことは、今後の自信にもなった。大会関係者の皆様、そして、AKQJTのチームメイトの皆様、本当にありがとうございました。