「すごいヤツ」を集めて ~スーパートレインスタンプラリー戦記①~
まずは外堀から
休日の午前8時前、筆者は小田原駅にいた。
今回の目的は鉄道ファンの間で話題の「JR東日本スーパートレインスタンプラリー ~平成を駆け抜けたすごいヤツ~」を進めていくためだ。
だが、なぜ小田原駅から始めるのか?
まずは今回のエリアマップを見てほしい。
今回のスタンプラリーは「休日おでかけパス」のエリアを対象としている。
全部制覇を目指す上で厄介になるのはエリアの端っこギリギリの駅たちだ。
ならばそこを先に潰してしまえば後々楽になる、という算段だ。
というわけで、仕事の時より早い午前5時半に起床して遥々小田原からのスタートとなった。
今は無き「ムーンライトながら」の下りに乗るときはいつも日付変更後の小田原からだったので、旅立ちのイメージにもぴったりの駅かもしれない(後で気づいたこじつけ)。
小田原のスタンプは「185系 踊り子」。
首都圏の旅は駅メロとともに
まずは50駅制覇用の台帳をもらうべく、10駅スタンプを集めていく。
これといって車窓も撮影してないのでルートだけ説明してしまおう。
小田原→大船→磯子→東神奈川→橋本→(八王子)→高尾→立川→府中本町→武蔵浦和→大宮
一駅一駅に時間はかかるがほぼ乗り換えは無いので効率はいい方だと思う。
土曜ということもあってか、どの駅のスタンプ台でも数人の待機列ができていた。
その中で更に「一人で5部のラリー台帳に押す人」や「自前のスタンプ帳に押す人」もいるもんだからまあ時間がかかる。
実際高尾駅が特にひどく、折り返し10分後の電車に間に合わず1本後となった。
JR東日本も「パンフレットは1人1部でお願いします」と注意喚起しているのだから、気持ちは分かるが守ってほしいところだ。
最近は首都圏の各駅でもご当地の発車メロディを採用する駅が増えてきた。
小田原の「おさるのかごや」に始まり、「希望の轍」(茅ヶ崎)、「たなばたさま」(平塚)、「線路は続くよどこまでも」(桜木町)、「宇宙戦艦ヤマト」(淵野辺)、「夕焼け小焼け」(八王子)、「鉄腕アトム」(新座)など聴いていて楽しい。
皆様もいつも使っている駅でも意識して聴いたら採用されているかもしれない。
新小平と新秋津の催眠音声みたいな音楽はオススメしないけど(気になった人はYouTubeなどで聴いてみよう!)。
小田原から約5時間、ようやく10駅を制覇して大宮で景品云々と交換。
こうやって見ると「すごいヤツ」なのかはともかく、平成1桁生まれの筆者にとっては懐かしさ満点の車両チョイスだ。
今の小学生は知らない車両も多いのではないだろうか?
「ホリデー快速ピクニック号」とか、自分でもかなり怪しかったぞ。
あと景品交換条件が「ニューデイズで600円以上の買い物」というのもあくどい気がする。
気分は修行僧
ここからが本番、いよいよ50駅制覇を目指してエリアの「端っこ駅」を巡っていく。
大宮→浦和→(南浦和)→市川美南→新松戸→柏→土浦→龍ヶ崎市→(我孫子)→成田
「熊谷・古河・小山は?」という声がありそうなので説明しておくと、今月両毛線に乗りに行く機会ができたから、その行き帰りで押せるの今回は割愛。
大宮からそれぞれ往復したら4時間ぐらいかかりそうだし。
駅メモや読書で車内の時間を潰しつつ、「乗る→降りる→スタンプを押す」を繰り返していく。
吉川美南は特急鎌倉など臨時列車の始発駅になっているイメージが強く、どんな駅かと気になっていたが、駅前に大きなイオンタウン、反対に空き地が広がる駅だった。
スタンプの柄で特筆したいのは土浦の「651系 スーパーひたち」。
この車両がデビュー当時、その細長い前面と全体的に白を基調としたことから「タキシードボディのすごいヤツ」と紹介された。
今回のスタンプラリー最大の目玉と言えるかもしれない。
他にも「E653系 フレッシュひたち」(柏)や「253系 成田エクスプレス」(成田)は筆者が幼い頃のスタートレインだったので熱い。
その一方で新松戸の「485系 わくわく舞浜・東京号」はマニアックすぎて笑った。
他に無かったんか…。
千葉エリア攻略大作戦
さて成田からは千葉周辺の3駅(津田沼・蘇我・新習志野)を潰していきたいが、これがなかなかルートが決まらない。
東京方面からなら津田沼→蘇我→新習志野(あるいはその逆)でいいのだが、成田方面からだとどう巡ろうにも千葉駅を行ったり来たりしなければならない(千葉にもスタンプを設置してくれればいいのに…)。
熟考の末、生み出したルートがこれだ。
成田・・・京成成田→(船橋競馬場)・・・(南船橋)→新習志野→蘇我→(千葉)→津田沼
JRを捨てる。
そして歩く。
異論・抗議は受け付けません。
京成津田沼から津田沼まで歩く案もあったが、こっちだと新習志野から帰る時に東京駅の面倒くさい乗り換えが必要になってしまうから止めた。
18:25に京成・船橋競馬場駅到着。
南船橋から新習志野方面への次の電車は18:42、その次は7分後の蘇我行き。
大成功と言えるのではないだろうか。
こうして新習志野→蘇我→津田沼とスタンプを押し、この日は帰宅となった。
途中経過
小田原から約12時間かけて制覇したのは20/50駅。
ペースとしてはイマイチかもしれないが、残りはほぼ山手線周辺なので今後は楽。
別の機会で東京方面に行ったついでにもできるし。
それではまた次回。