百代の過客

旅行記とか日々を気ままに書いていく予定です

かなやま湖と根室本線の思い出

今日2024年3月31日を以て、JR根室本線のうち富良野新得が廃止となった。

筆者はこの区間を2度乗車したことがある。

 

1度目は2015年8月14日、高校の鉄道研究部の合宿で富良野新得と乗車した。

…はずなのだが、この時の記憶が特にない上、写真のデータも前のPCがおじゃんになった時に消え失せてしまった。

東鹿越~新得が災害で不通になる前の貴重な乗車だったので実に惜しい。

当時の合宿のしおりに書いてある行程表だけが乗車を証明してくれる。

 

2度目は2018年9月3日、大学3年生の夏休みに新得→東鹿越→富良野と乗車した。

当時で既に災害不通から2年が経とうとしており、自然に帰りゆく設備を代替バスの車内から眺めていた記憶がある。

在りし日の東鹿越。車内は鉄道ファンが数名じゃなかったかな。

映画『鉄道員』のロケ地・幾寅は結局下車しないままだった。

しかし、筆者にとってこの区間にまつわる一番の思い出はいずれでもない。

最初の乗車から遡ること10か月前、2014年10月22日のことである。

 

高校の修学旅行が北海道だった。

前日にトマムで宿泊した一行は、この日コース別に分かれて自然体験学習を行なった。

筆者は「カヌー」を選択したのだが、その舞台が「かなやま湖」だったのだ。

 

かなやま湖は金山ダムの建設に伴いできた人工湖で、根室本線の金山~東鹿越~幾寅がその湖畔を沿うように走っている。

 

紅葉で染まる周囲の山や森。

人工の音が聞こえてこない湖の上。

そこをすり抜けるように走るキハ40。

 

カヌーの上から眺めたその景色は、今も鮮明に覚えている。

カヌーの上より。よく見ると奥に根室本線の橋梁が見える。

10月の北海道だったけど紅葉が残ってくれていた。

紅葉シーズンにもう一度乗るべきだったかな。