百代の過客

旅行記とか日々を気ままに書いていく予定です

そして僕はまだクイズをやめられない ~第25回勝抜杯戦記~

どうも、へたりあです。

またこのブログ更新が1年以上空いてしまった…(本当にすみません)。

去る4/27(日)に大阪で開催された競技クイズのオープン大会『第25回勝抜杯』に参加してきたので、その振り返りです。

筆者と勝抜杯

筆者が勝抜杯に初めて参加したのは2022年の第22回大会。

正確にはコロナ禍で開催された『リモート勝抜杯』に2020,2021と参加していたが、そこで問題傾向が好きだったのと、そこそこ正解できたのもあって参加した。

その時は筆記81位で初参加・初通過を達成、自分でもまさか筆記を抜けられるとは思わず望外だった。

結果としては1回戦のnotローリングで敗退してしまったが、壇上で2問も正解できた(確か「備中松山城」と「河野太郎」)こともあって、勝抜杯デビューとしては上々だった。

 

…が、いいイメージを持って大阪に乗り込んだ2023年は筆記で10点ぐらいしか取れない大爆死、リベンジを期して挑んだ2024年はボーダーに2点足りずまたも筆記敗退、懇親会は楽しかったけど2年連続で悔しい思いをした。

 

今年に向けて

そして今年、過去2年を反省して前向きにクイズと向き合った。

まず苦手意識から避けてきた「Anki」に、今までストックしてきた「筆記クイズで間違えた問題リスト」を片っ端から突っ込んだ。

その数、3000問以上。

そこに、大会や例会で解いた筆記問題で間違えた問題を継ぎ足していった。

それを10のリストに分割してほぼ毎日回した。

 

また、魑魅魍魎集うシンサクール蒲田の例会には可能な限り参加し、腕を磨いた。

そこに参加している若手メンバーを中心とした新サークル「AlQotts(オルコッツ)」の立ち上げにも参加し、クイズに触れる機会を増やした。

 

そして今年。

前日は「椿オープン」に参加しようかと迷ったが、迷っているうちにエントリーが締め切られてしまい、折角だからと大阪・関西万博を見学した。

パビリオンの待ち時間で、間違えた問題リストや、学生時代の「abc」前に作成した懐かしいリストも回した。

 

今年の筆記振り返り(ネタバレ注意)

以下は各問題の自己採点結果と振り返り。

(1)× 前日の「椿オープン」でも出題されたらしい。参加すれば良かったか?

(2)〇 ピーナッツと迷った。ナイス勘。

(3)〇 初代王者だから復活初回でも審査員やってたよな、と。

(4)〇 こうやって問われると不安にはなった。

(5)× 「スーパーフラット」という単語を普通に知らなかった。

(6)〇 ボカロあまり聴かないけど作問したことがあった。

(7)〇 まあ今宮といえば、ね。

(8)〇 動画のタイトルを問う問題文で聞いた記憶があった。

(9)× 世界史弱者なのでお手上げ。

(10)〇 自衛隊員も国家公務員だもんな、と。

(11)× 言われてみれば聞いたことあるような、ないような。

(12)〇 正直最後の羽生善治だけで正解した。

(13)〇 伊達に毎年大学駅伝を追っかけているので。

(14)× 数ヶ月前にサークルで出題されていたらしいが忘れてしまっていた。

(15)× 「肥料」「金属」から脳死で「カリウム」と誤答。

(16)〇 『SASUKE』は毎回見ているので。

(17)〇 長崎のスタジアムは行ってみたいんだよな。

(18)〇 四択問題で過去に見た記憶があったのと、1ヶ月前に修行体験で写経したご利益があったかも。

(19)× 初見。

(20)× この問われ方するといつも「4月2日」と誤答してる気がする。

(21)〇 友人がハマっているらしく、よくTLで見かける。

(22)〇 東海道に限らず、全国の新幹線駅前で看板を見かける印象がある。

(23)〇 『刀剣乱舞』はミリ知らだけど、尾上松也が演じるなら有名なやつかな、と。

(24)× ドラクエやったことないので厳しい。

(25)〇 今年1月にBRICS加入したのは時事対策で抑えていた。前日の決起集会で話した知人2人も正解していたので良かった。

(26)× ピースの数までは把握してなかった。

(27)× タイトルは知ってたけど、そんなストーリーだったのね。

(28)〇 『世界の車窓から』といえば、ね。

(29)〇 競馬でも聞くけどいい印象ないな、と思っていたら当日にリバティアイランド号が…。ご冥福をお祈りいたします。

(30)× 勘で食器の種類までは当てたけど…。

(31)× 村下孝蔵が『怪獣の花唄』なんて歌う訳ないか。

(32)× 初見。

(33)× 初見。

(34)× 初見。

(35)× 何を売ってしまったか、は覚えていたのにな。

(36)〇 今でもあのルーレットは「やってる」と思う。

(37)〇 これ以外血を吸うUMAを知らなかったのでラッキー。

(38)× 初見。

(39)× 世界史弱すぎる。

(40)× ニュースで見たような気はするけど「利根川進」と誤答。

(41)〇 ガンバ大阪のユニフォームの胸元にも書いてあるし。

(42)〇 北朝鮮と迷った。地図上で見た時に小さいと感じた過去の自分を信じたら正解。

(43)× 著名な百人一首の作者は抑えたつもりだったけど、歌の内容までは理解が及んでなかった。

(44)〇 過去問のおぼろげな記憶からよく絞り出せた。

(45)〇 今年に入ってから至る所で問われていたので。

(46)× 初見。

(47)× 化学式までは覚えてないよ~。

(48)× 競馬中継は映像作品とは言わないか。

(49)× 観戦したJリーグの試合でパフォーマンスしてくれたのに思い出せず。

(50)〇 「沖縄県」と迷ったけどQAB(琉球朝日放送)が無いので絞れた。後から「小倉競馬のレース名になっている」という解説を聞いてちょっと悔しい。

(近似値)「101(-2)」 小学生の頃には朝青龍が無双してたし、その後も白鵬日馬富士とモンゴル出身の横綱が活躍していた印象が強い。年間6場所中5場所で優勝したとして、小学生時代からの20年で5×20=100、後は微調整した。アタック25の時のパリ五輪種目数といい、フェルミ推定は得意らしい。

 

自己採点の結果は25点。

ただ前年から難易度は下がったように感じたし、何人かに聞いても同じような印象だった。

ボーダーは高くなりそう、そうなると書き間違いや解答欄ズレが怖い。

「何とか通ってくれ」と思いつつ、知り合い数名と昼飯のうどんを食べた。

 

そして結果発表。

自己採点通りの25点で62位、見事3年ぶり、大阪開催では初となる筆記通過を果たせた。

勘や推測が今回は冴えてくれたのが大きかった。

ボーダーは23点、それにしても爆上がりしすぎだろう。

前回から9点、63ランクアップの大成長!

2度目のnotローリング、初のギャチヌケ

1回戦の変則3〇2×は、2人抜けの第6組に参加することになった。

正直1人抜けだと枠が狭い上に実質1×失格なので、複数人抜けのセットに滑りこめたのは精神的にもかなり大きかった。

とはいえ対戦相手はシモキタ主催者にAQL創設者、今年のabcファイナリストに前回敗者復活者と中々に濃いメンバー。

 

そしたら初手で元職場が飛んでくるとは。

2〇目の「立山黒部アルペンルート」も得意の日本地理問題だった上、昨年11月に行った。

人生経験だけで2〇積んでしまった。

 

最後の「マリアノ・リベラ」はイチローが満票逃した時に改めて注目されたし、ある意味隠れ時事と言えるかも(こういうのをさり気なく組み込むのが三木さんらしい)。

 

こうして、念願だった三木さんの「ギャチヌケーーー!!!」を浴びることとなった。

開会前にギャチヌケ集の映像を見せられていたので、もし勝ち抜けたら躍動感出して喜ぼうとは決めていた。

家に帰って映像を確認したら、ぎこちないはしゃぎっぷりで少し恥ずかしい。

このメンバーの中で1抜けできたのが謎すぎる

7〇3×で狂った歯車、逃した大チャンス

2回戦は7〇3×2人抜け、正直残り5人の時点でどこの組に行っても地獄だったが、1組目を選んだ。

間隔を空けず、珍しく1抜けした勢いを維持したい、という思いもあった。

筆者から見たら他のメンバーは全員格上、姿勢は崩さず挑むだけ。

末席は定位置、無欲で挑む。

「『悲愴』」は筆者らしくない短文系スラッシュだったが、これは直前のサークル例会のペーパーで同じ問題を正解していたのが大きかった(その時の出題者も会場にいたので感謝を伝えた)。

 

『リンゴの唄』の作詞作曲コンビまで覚えていたのに、どっちが作詞だっけと迷った挙句「吉井勇」を「中山晋平」と誤答。

普通に考えたら「作詞・作曲」の順番で覚えてそうなものだから素直に言えば良かった。

ここまで綺麗なクイズができていたが、ここで歯車が狂ってしまった。

 

既に早々と1人抜けられ、もう1人も4〇まで積まれて焦りもあったかもしれない。

「TKB」は知っていたけど「TKB48」の概念までは知らなかったので、これは何回やり直しても誤答していたので仕方ない。

「応援しているアイドル」で問うなら確かに「担当」だよなあ、「推し」は森羅万象に当てはまるし、冷静に一拍待つべきだった。

 

こうして初めてのナナサンは1〇3×失格になってしまった。

ただまあ押すべき問題で押したし、正直notローリングを抜けた時点で満足もしてしまったし、後悔はない。

失格になった直後はそんなことをぼんやり考えていた。

 

ところが、である。

 

「芸術家の名和晃平が芸妓さんの…」と問題文を聞いた瞬間、思わず頭を抱え、天を仰いでしまった。

初めて現地で観戦した2022年の日本ダービーの勝ち馬で、筆者を競馬沼に引きずり込み、引退まで単勝を買い続けた我が推しの競走馬、「ドウデュース号」ではないか。

目標にしていた大会の壇上で、自分の推しを答える。

クイズプレイヤーにとって一生に一度あるかないかという大チャンスが用意されていたのだ。

それをみすみす筆者は逃してしまった。

それができていたら、誇張なしに筆者は競技クイズから一線退いていたかもしれない。

その後の壇上での記憶はほぼない、あるのは「高麗航空」がスルーになって残念に思ったぐらい。

こんなに好きなのに。無念…

敗者復活も3問目であえなく撃沈した。

こうして筆者の第25回勝抜杯は、充実感の中で大きな傷を背負い、終戦した。

 

その後はシンサでお世話になっている方々を応援しながら観戦、野田さんが11年越しのリベンジを果たして優勝した姿はかっこよかった。

本当におめでとうございます。

 

大会後

今年も懇親会に参加したかったが、「飛び石連休(これも出てたな)」で休みが取れるか怪しく、先に新幹線を予約してしまったこともあり、その日のうちに関東へ帰った。

新大阪駅地下のお好み焼き屋で一人慰労会

結局休みが取れた翌日は、生配信の動画を流しつつ、燃え尽き症候群のようにぼんやりと過ごした。

「燃え尽けるぐらい、自分は勝抜杯に向けて取り組んでいたんだ」と実感し、筆記通過&ギャチヌケが一層嬉しく感じた。

 

この1年、シンサとAlQottsで揉まれた経験は確実に生きた。

でも、あのチャンスを逃したことは一生忘れないんだろうな。

そして、その傷を他の何かで埋めようと、まだ競技クイズを続けることでしょう。

 

有名アニメの言葉を借りて終わりの言葉としよう。

「そして次のクイズが始まるのです」

見る、食べる、遊ぶ、山梨。

どうも、へたりあです。

知人と3人で山梨旅行へ行ってきました。

筆者にしては珍しく車で。

…といっても筆者ともう一人はペーパードライバーなので、運転は一番年長の方に任せっきり(本当ありがとうございます)。

 

まずは山梨名物・吉田うどんで腹ごしらえ。

韮崎にある「さくら」さん。TVでも紹介される有名店らしい。

季節限定の「とろ玉鴨だしつけ汁うどん」。

噂には聞いていたけど麺のコシが強い。

讃岐うどんより麺は太くないけど、そのせいか余計にコシを感じた。

味は勿論、めちゃくちゃ美味しかった。

 

一行は北杜市にあるサントリーの白州工場へ。

サントリーの工場から八ヶ岳を臨む。

そもそも今回の旅の発端は、「白州の工場見学に行かないか」という知人のお誘いがきっかけだった。

筆者も知らなかったのだが、ウイスキー「白州」の蒸留所と、ミネラルウォーターの「南アルプスの天然水」の工場は同じ敷地にある。

今回残念ながら「白州」の見学は埋まっていたが、「南アルプスの天然水」は予約が取れたらしく、見学させてもらった。

尚、見学料は無料だって。

あのペットボトルラベルのクソデカバージョン。

ガイドさんからは「なぜ白州に工場ができたのか」「南アルプスの天然水はどこから流れてくるのか」「サントリーがどのように環境保全に取り組んでいるか」などの話を、イラストなどを使いながら分かりやすく解説してくれた。

個人的には「天然水の工場が日本のどこにあるのか」「天然水のロゴを書いた書家は誰か」といった話が気になった。

当日はペットボトルにラベルを貼って箱詰めする工程を見学できた。

これが2Lペットボトルの基。名前があったんだけど忘れてしまった…

見学ツアーの参加者には「南アルプスの天然水」「濃厚ヨーグリーナ」を1本ずつお土産としてくれた。

見学後に改めて天然水を飲むと、「ここまで20年もかかったのかぁ」と感慨深い。

ツアー終了後はウイスキー博物館を見学し、お土産を買った。

 

次に一行は20分ほど車を走らせ、中村キース・ヘリング美術館へ。

小淵沢の別荘地帯に位置する美術館。

キース・ヘリングといえば、『サブウェイ・ドローイング』に代表される現代アートの巨匠だ。

クイズを始めてから名前を知ったが、検索して絵をみたら「この絵の人か!」となった記憶がある。

その人の作品を集めた美術館が山梨にあるとは。

イラストだけなら見たことある人も多そう。

現代アートとは何か」を、まざまざと見せつけられた気がする。

 

お次は景勝地の昇仙峡へ。

夕方となりロープウェイの時間がギリギリだったが、運転者が(安全運転に則って)飛ばしてくれたお陰で登ることができた。

道中では車窓から名物の奇岩群を眺めた。

ロープウェイは乗り場も含めて「ザ・昭和の観光地」という感じ。

ロープウェイからの景色。

ロープウェイを降りると、頂上からは富士山や甲府盆地を見ることができた。

天気と運転者に感謝しないと。

山頂の駅前から富士山を臨む。

ロープウェイで下りてきた一行は昇仙峡の見所の一つ、仙娥滝(せんがたき)へ。

昇仙峡は「山梨水晶発祥の地」だって。

仙娥滝。

すっかり日も落ちてしまった。

途中名物のほうとうで夕飯を取り、一行は最後の目的地へ。

ほうとう蔵 歩成」さんの「黄金ほうとう(豚肉)」。美味い。

 

たどり着いたのはほったらかし温泉

度々TVで紹介され、最近だと『ゆるキャン△』にも登場した(らしい)有名な温泉だ。

ただ、結構山の上にあるのでアクセスは車かバイクじゃないと厳しい。

こういう機会じゃないと訪れることがなかったので、大変ありがたい。

筆者が入ったのは左側の「あっちの湯」。

広大な露天風呂からは、眼下に広がる甲府盆地の夜景を眺めることができた。

甲府盆地の夜景といえば、「笛吹川フルーツ公園」から眺める夜景が、奈良の「若草山」、北九州の「皿倉山」とともに「新日本三大夜景」認定された。

その「笛吹川フルーツ公園」というのが、実はほったらかし温泉から程近いところにある。

つまり、「ほぼ日本三大夜景」を眺められる温泉というわけだ。

しかもお湯はぬるめだから長湯しやすい。

お陰で20~30分ぐらいあっという間に入っていられた。

そのせいで第2.5回新人王のエントリー漏れという大ポカをしでかしてしまったが。

ほったらかし温泉から眺める甲府盆地の夜景(手前の建物が脱衣所)。

これが正真正銘、「新日本三大夜景」@笛吹川フルーツ公園

最後も最寄り駅まで送ってもらった。

誘ってもらった上、運転まで任せっぱなしだった発起人には頭が上がらない。

もう一人の同行者とも、色々話せて楽しかったな。

実家の車で運転の練習しようかな…

白州を南アルプスの天然水で割る、「白州スペシャル(勝手に命名)」。

それではまた。

かなやま湖と根室本線の思い出

今日2024年3月31日を以て、JR根室本線のうち富良野新得が廃止となった。

筆者はこの区間を2度乗車したことがある。

 

1度目は2015年8月14日、高校の鉄道研究部の合宿で富良野新得と乗車した。

…はずなのだが、この時の記憶が特にない上、写真のデータも前のPCがおじゃんになった時に消え失せてしまった。

東鹿越~新得が災害で不通になる前の貴重な乗車だったので実に惜しい。

当時の合宿のしおりに書いてある行程表だけが乗車を証明してくれる。

 

2度目は2018年9月3日、大学3年生の夏休みに新得→東鹿越→富良野と乗車した。

当時で既に災害不通から2年が経とうとしており、自然に帰りゆく設備を代替バスの車内から眺めていた記憶がある。

在りし日の東鹿越。車内は鉄道ファンが数名じゃなかったかな。

映画『鉄道員』のロケ地・幾寅は結局下車しないままだった。

しかし、筆者にとってこの区間にまつわる一番の思い出はいずれでもない。

最初の乗車から遡ること10か月前、2014年10月22日のことである。

 

高校の修学旅行が北海道だった。

前日にトマムで宿泊した一行は、この日コース別に分かれて自然体験学習を行なった。

筆者は「カヌー」を選択したのだが、その舞台が「かなやま湖」だったのだ。

 

かなやま湖は金山ダムの建設に伴いできた人工湖で、根室本線の金山~東鹿越~幾寅がその湖畔を沿うように走っている。

 

紅葉で染まる周囲の山や森。

人工の音が聞こえてこない湖の上。

そこをすり抜けるように走るキハ40。

 

カヌーの上から眺めたその景色は、今も鮮明に覚えている。

カヌーの上より。よく見ると奥に根室本線の橋梁が見える。

10月の北海道だったけど紅葉が残ってくれていた。

紅葉シーズンにもう一度乗るべきだったかな。

あの日と同じ場所、変わらぬ熱気

どうも、へたりあです。

 

昨日は学生クイズのお祭り「abc/EQIDEN」のスタッフをやってきました。

22回目の今回は千葉県の八千代市市民会館が舞台。

自分がラストイヤーとなった18回大会と同じ場所ということで、これまでとは違う感情がありました。

 

それにしても遠いね、八千代。

前回大会終了後に会場が発表された時の会場の微妙なリアクションもそうだったけど、物理的なものとは別の遠さがある気がする。

会場で立ち聞きしたところ、某クイ研では「今大会が八千代開催になったのは、某有名大会主催者の陰謀説」が囁かれているらしい。

一体あの人が何をしたというのか、いや、色々やりすぎてるな。

 

当日の役割は「遊撃(誘導)」。

基本は誘導として会場内でペンライト振り回して参加者を招集場所まで案内してました。

ただ普通の誘導と違ったのは、何かあった時にチーフから指示が飛ぶのでそれに対応する柔軟性のあるポジションだということ。

響きはカッコいいが、要はパシリです(違う)。

まあチーフが同期だったからね、信頼されての任命でしょう(と信じています)。

 

さてはてスタッフの皆様は仕事をこなしつつ、ほとんどの人が学校クイ研OBなので、どうしても現役生の勝ち上がりに一喜一憂してました。

私もご多分に漏れず、出身クイ研がEQIDEN二次予選でサドンデス負けと聞いて絶望したり、現役生4名がabcで紙抜け達成して歓喜してたりしてました。

 

abcを制した松﨑君はとにかく強かった。

四択、筆記の両方で1位を獲ったのは勿論、敗者復活まで経験してまさにabcのフルコースを味わったって感じでした。

本人の感情は分からないけど、日本で一番クイズを楽しんだ人間だったと思います。

 

前に声をかけてくれた、このブログの読者1号(仮)の彼は惜しくも届かなかったらしい。

でも、abcで味わった悔しさは、1年間のエンジンになると思うので頑張って欲しいな。

こっそり応援してます。

 

最後に大会が終わってスタッフ席から後ろを振り返った時、満員のホールを見て感動してしまった。

18回大会はコロナ禍で人数制限があって、オンライン四択を突破した150名ぐらいしか会場にいなかったんですよ。

満員の前で躍動した学生クイズプレイヤーの皆様が羨ましく思います。

 

大学からクイズを始めたので、直接知ってる後輩もいなくなってしまいました。

それでもこの大会には、携わっていたいと思わせる特別な魔力があります。

それは年々大会が変わっても(演出とか景品とかめちゃくちゃ豪華になってるぞ⁉)、毎年変わらぬ学生の「熱気」が生み出しているのかもしれません。

会場で多くの嬉し涙、悔し涙を見ました。

そんな大会に携わる責任はとても重いですが、やっぱり楽しくも感じます。

 

来年は埼玉県の大宮ソニックシティで、また携われたらいいな。

830名の参加者の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした!

 

「すごいヤツ」を集めて ~スーパートレインスタンプラリー戦記①~

まずは外堀から

休日の午前8時前、筆者は小田原駅にいた。

今回の目的は鉄道ファンの間で話題のJR東日本スーパートレインスタンプラリー ~平成を駆け抜けたすごいヤツ~」を進めていくためだ。

だが、なぜ小田原駅から始めるのか?

まずは今回のエリアマップを見てほしい。

斜線部分が「都区内パス」の範囲

今回のスタンプラリーは「休日おでかけパス」のエリアを対象としている。

全部制覇を目指す上で厄介になるのはエリアの端っこギリギリの駅たちだ。

ならばそこを先に潰してしまえば後々楽になる、という算段だ。

 

というわけで、仕事の時より早い午前5時半に起床して遥々小田原からのスタートとなった。

今は無き「ムーンライトながら」の下りに乗るときはいつも日付変更後の小田原からだったので、旅立ちのイメージにもぴったりの駅かもしれない(後で気づいたこじつけ)

小田原のスタンプは「185系 踊り子」。

小田原駅名物のドデカ提灯

首都圏の旅は駅メロとともに

まずは50駅制覇用の台帳をもらうべく、10駅スタンプを集めていく。

これといって車窓も撮影してないのでルートだけ説明してしまおう。

 

小田原→大船→磯子→東神奈川→橋本→(八王子)→高尾→立川→府中本町→武蔵浦和→大宮

 

一駅一駅に時間はかかるがほぼ乗り換えは無いので効率はいい方だと思う。

土曜ということもあってか、どの駅のスタンプ台でも数人の待機列ができていた。

その中で更に「一人で5部のラリー台帳に押す人」や「自前のスタンプ帳に押す人」もいるもんだからまあ時間がかかる。

実際高尾駅が特にひどく、折り返し10分後の電車に間に合わず1本後となった。

JR東日本も「パンフレットは1人1部でお願いします」と注意喚起しているのだから、気持ちは分かるが守ってほしいところだ。

 

最近は首都圏の各駅でもご当地の発車メロディを採用する駅が増えてきた。

小田原の「おさるのかごや」に始まり、「希望の轍」(茅ヶ崎)、「たなばたさま」(平塚)、「線路は続くよどこまでも」(桜木町)、「宇宙戦艦ヤマト」(淵野辺)、「夕焼け小焼け」(八王子)、「鉄腕アトム」(新座)など聴いていて楽しい。

皆様もいつも使っている駅でも意識して聴いたら採用されているかもしれない。

新小平と新秋津の催眠音声みたいな音楽はオススメしないけど(気になった人はYouTubeなどで聴いてみよう!)。

立川で名物の「おでんそば(さつま揚げ)」を食べる(+かき揚げ)

大宮駅がE4系なのが筆者は嬉しい

小田原から約5時間、ようやく10駅を制覇して大宮で景品云々と交換。

こうやって見ると「すごいヤツ」なのかはともかく、平成1桁生まれの筆者にとっては懐かしさ満点の車両チョイスだ。

今の小学生は知らない車両も多いのではないだろうか?

ホリデー快速ピクニック号」とか、自分でもかなり怪しかったぞ。

 

あと景品交換条件が「ニューデイズで600円以上の買い物」というのもあくどい気がする。

気分は修行僧

ここからが本番、いよいよ50駅制覇を目指してエリアの「端っこ駅」を巡っていく。

 

大宮→浦和→(南浦和)→市川美南→新松戸→柏→土浦→龍ヶ崎市→(我孫子)→成田

 

「熊谷・古河・小山は?」という声がありそうなので説明しておくと、今月両毛線に乗りに行く機会ができたから、その行き帰りで押せるの今回は割愛。

大宮からそれぞれ往復したら4時間ぐらいかかりそうだし。

駅メモや読書で車内の時間を潰しつつ、「乗る→降りる→スタンプを押す」を繰り返していく。

吉川美南は特急鎌倉など臨時列車の始発駅になっているイメージが強く、どんな駅かと気になっていたが、駅前に大きなイオンタウン、反対に空き地が広がる駅だった。

折り返し設備があるから当駅発着になってるだけ?(右がイオンタウン

吉川は「なまずの里」らしい

スタンプの柄で特筆したいのは土浦の「651系 スーパーひたち」。

この車両がデビュー当時、その細長い前面と全体的に白を基調としたことから「タキシードボディのすごいヤツ」と紹介された。

今回のスタンプラリー最大の目玉と言えるかもしれない。

他にも「E653系 フレッシュひたち」(柏)や「253系 成田エクスプレス」(成田)は筆者が幼い頃のスタートレインだったので熱い。

下2つの並びは個人的にエモい

その一方で新松戸の「485系 わくわく舞浜・東京号」はマニアックすぎて笑った。

他に無かったんか…。

我孫子の乗り換え時間で唐揚げそばを食べる(また蕎麦食ってんな)


千葉エリア攻略大作戦

さて成田からは千葉周辺の3駅(津田沼蘇我新習志野)を潰していきたいが、これがなかなかルートが決まらない。

東京方面からなら津田沼蘇我新習志野(あるいはその逆)でいいのだが、成田方面からだとどう巡ろうにも千葉駅を行ったり来たりしなければならない(千葉にもスタンプを設置してくれればいいのに…)。

熟考の末、生み出したルートがこれだ。

 

成田・・・京成成田→(船橋競馬場)・・・(南船橋)→新習志野蘇我→(千葉)→津田沼

 

JRを捨てる。

そして歩く

異論・抗議は受け付けません。

京成津田沼から津田沼まで歩く案もあったが、こっちだと新習志野から帰る時に東京駅の面倒くさい乗り換えが必要になってしまうから止めた。

18:25に京成・船橋競馬場駅到着。

俺JRのスタンプラリーやってるんだよな?

少し前に来た船橋競馬場(当日は休場日)

ひたすら歩く(謎の疾走感)

到着!

船橋から新習志野方面への次の電車は18:42、その次は7分後の蘇我行き。

大成功と言えるのではないだろうか。

こうして新習志野蘇我津田沼とスタンプを押し、この日は帰宅となった。

千葉→津田沼の車内で何故か開いていた非常用ドアコック


途中経過

小田原から約12時間かけて制覇したのは20/50駅

ペースとしてはイマイチかもしれないが、残りはほぼ山手線周辺なので今後は楽。

別の機会で東京方面に行ったついでにもできるし。

赤マーカーが今回集めた駅

10駅制覇景品のアクスタ。「すごいヤツ」…?(好きな車両だからいいけど)

それではまた次回。

3年の沈黙と読者1号(仮)

どうも、へたりあです。

えー、まず最初に謝らせてください。

 

このブログの存在忘れてました。

いや、正しくは忘れたフリをしてました。

本当にすみません…

 

最後の投稿が2021年の夏だってさ。

その間に中の人は転職し、夢だったJR全線完乗を果たし、相変わらず各地を旅した。

 

「じゃあそれを書けば良かったのでは?」と思ったそこのあなた。

ご名答です。

でも言い訳をするのであれば。

Twitter(現:X)でこと足りてしまうのよ。

その時思ったことをメモって後で記事書くぐらいならその場で投稿できてしまう。

なんと便利であろうか。

 

では、なんで今更また書こうと思ったのか?

出会ってしまったのだ、読者に。

 

今日は「Megalomania Tokyo 4 ドデカフリバ」というクイズのイベントに参加してきた。

この「Megalomania-」は過去4回開催されている大会で、主催が競技クイズ界のビッグネームである水上さん・鶴崎さんということもあって参加枠の争奪戦が激しい。

そこから漏れてしまった人やこれから参加しようとしている人、そして今後の大会に向けての技術チェックも兼ねた、外伝的なイベントだ。(次回の第5回はGW開催)

「フリバ」は「フリーバッティング」の略だよ。

そこで偶然会話を交わした同じ参加者が「記事を読んだ」と言うのだ。

話を聞くと「参考になるかな、と思ってabcの参加記を読んだ記憶がある」との事。

 

これか?↓

hetakuni.hatenablog.com

hetakuni.hatenablog.com

hetakuni.hatenablog.com

いやいや、1ミリも参考にならないと思うぞ。(失礼)

こんな泡沫プレイヤーの参戦記読む時間があったらAnki回した方がいいって。

 

でもね、ちょっと嬉しかった。

大学生期間が被ってもいない見知らぬ年下クイズプレイヤーにも、自分の記事が読んでもらえていた事が分かったから。

聞くと彼は後3回abcに出るチャンスがあるらしい。

頑張ってほしい。

こんな自分でも丸4年かければ☆もらえたんだから大丈夫だって。

 

とりあえず、今まで惰性だったクイズの勉強再開しないと。

そして、このブログも更新しないと。

旅するかしないか、それが問題だ。

手帳の今月のカレンダーを見る。
そこには確かに3連休がある。

 

視線を上げてテレビを見る。
流れるのは「今日も感染者最多更新」のニュース。

 

その時、脳内に天使と悪魔が現れ、囁き合戦が始まった…!

 

天使の囁き

「ダメよ、家にいないと!感染リスクが高まるのよ!」

 

あの、TLにいる知人、日本中あちこち行きまくってるんですけど。
それに、俺がやる「旅行」って、基本一人で鉄道に乗って、たまに観光する程度なんですけど。大騒ぎする訳でもないし。

 

「観光地や鉄道は逃げない!今じゃなくてもいいはずよ!」

 

…は?
E4系のラストランは10月1日だぞ?一番好きな新幹線車両ぐらい、最後のお別れをさせてくれよ。
それに「観光地は逃げない」だ?会社潰す気か?
うちの会社、オリンピック当て込んで投資したのに空振ったんだぞ?社食は撤退するし、ボーナスも大幅減額だぞ?まあ、出ただけマシだと思うけど。
散々苦労して就職した会社が潰れてみろ。泣くぞ?病むぞ?
同じ業界に関わる者として、苦しみが痛いほど分かってしまう。救うにはクラウドファンディングでもやってない限り、旅するしかないのよ。

 

悪魔の囁き

「そうそう、皆行ってるんだから大丈夫だろ!」

 

…いや、それは行っていい理由に全くなってない。
そういう気の緩みが現状を招いたのではないか?先人の過ちを繰り返してしまえと言うのか?
感染してしまった時に白眼視されるのは俺だぞ?

 

「それにお前、今度ワクチン受けるんだろ?なら大丈夫じゃねえか!」

 

…あのねえ、ワクチン受けりゃ絶対にかからないって訳じゃないのよ。重症化するリスクが下がるってだけだし。それに、変異株も流行ってるし。リスクをゼロにはできないけど、なるべくゼロに近付けることは大事じゃないか?

 

「「じゃあ、結局どうするのよ!?!?」」

 

 

…とまあ、くだらない寸劇を演じてみたけど、結局「感染しなかった者が正義」ってことじゃないかな。旅に出るか出ないか、もう少し悩ませて。